ICT時代のデジタルが近視に及ぼす影響
先日、キノシタ眼科の木下平次郎院長を講師に、『ICT時代における近視対策』として帯広市学校保健会医学講演会が開かれました。
【デジタル機器の特徴】
・近業距離が近くなる(デジタルデバイスとの視距離)
・近業時間が長くなる(デジタルデバイスの使用時間)
・屋外活動が短くなる
国はICT化を推進していますが、一方でデジタルは近視のみならず小児の発達・睡眠の質・肥満などにも影響し、1日2時間を超えるデジタルデバイスを使用する未就学児はADHDと診断される割合が約8倍となるとの報告も挙げられているそうです。
世界ではこのデジタルデバイスの使用を制限する方向に向かっているそうですが、日本では対応に後れをとっているのが現状です。
現在、他先進国での研究では、【1日2.8時間以上の屋外活動によって近視リスクを低下させる可能性がある】と報告がされています。屋外に豊富なバイオレット光が作用しているのではないかと考えられており、低年齢から実施することでより近視抑制効果が高いとされているようです。
屋外活動が眼・身体・心の健康につながることを改めて学ぶ機会となりました。
日本眼科学会の啓蒙活動も併せてご確認ください→https://www.gankaikai.or.jp/info/detail/post_132.html